“花咲ガニ”の基本の食べ方…花咲ガニのお刺身
滅多にお目にかかる機会の無い花咲ガニ。手に入れるだけでもとて難しいにも関わらず、もしも活きた状態で手に入れることが出来たなら…なんだか茹でてしまうのがもったいないと感じてしまいます。茹で花咲ガニであれば、市場に安定的に流通していますが、活きたものが旬の時期のごくわずかな期間、数少ないものだけが販売されるわけですから、せっかくなら生で美味しくいただきたいものです。
そんな時にオススメしたいのが、花咲ガニのお刺身です。新鮮でなければ食べることが出来ない、旬の時期でないとそもそも手に入れることができない…そんなとっても貴重な味を、一度味わってみたくはありませんか?
活きた花咲ガニをさばくときには、鋭いトゲに気を付けてくださいね。必ず軍手や厚手のゴム手袋を付けて、しっかりと手指を保護してから行ってください。素手でさばくのは不可能ですから、必ずキッチンバサミやカニ専用のカニバサミなどを用意するようにしましょう。
さばく方法としては、まず甲羅と脚を離します。脚を指で押し広げるようにして、脚の付け根部分にしっかりとはさみの刃を入れ、力を込めて脚を切り落としましょう。花咲ガニは殻が厚いため、結構な力が必要です。甲羅から切り落とした脚を、付け根だった太い部分のほうから切っていきましょう。反対側も同じように切っていき、両側から切り終わったら、花咲ガニの身を優しく指で殻から引きはがすようにして外していきます。
綺麗にカニ身を殻から離し終えたら、要らなくなった部分の殻を切り落としてしまいましょう。こうして、手間はかかりますが初心者でも時間をかければ必ずお刺身用として生きた花咲ガニをさばくことができます。殻の先端を少し残して切っておくと、料亭などで出されるときによく見かけるカニの刺身の姿になって、食べるときにはそこを持っていただくことが出来るので見た目にも素敵ですし、とっても便利です。
ここでもうひと手間かけると、このむき身が大変身してくれますまでさばき終わったら、氷水に数分間付けておきましょう。花咲ガニのカニ身が花のようにふわふわっと綺麗に開
くのです。カニ身が開いたら、水からあげてキッチンペーパーなどでしっかりと余分な水分をとってあげれば、花咲ガニのお刺身の完成です。いかがでしょうか?大変貴重な味覚でもある花咲ガニを、ぜひ一度はお刺身で楽しんでみたくださいね。