蟹の“大きさ”と“重さ”について
通信販売で蟹の購入を考えている方に声を大にしてお伝えしたいのが、“蟹の大きさ”についてです。対面販売では実際の蟹を見て「このくらいの大きさなのか…」とわかった上で購入できますが、通信販売ではそうはいきません。大きさの表示は、どのお店を見ても大体がグラム表記、もしくはLやLLといったサイズ展開、中や大、特大といった表現の仕方になっています。
自宅のパソコン画面でいくら“特大”の文字を見ても、比べる対象がありませんからいまいちピンとこない部分があるかと思います。そんなときは蟹の大きさについて、ある程度知っておくとネットで蟹を購入しやすくなりますし、「想像と違った…」なんてガッカリしてしまう失敗も避けられます。
まずは、タラバガニ。言わずとしれた蟹の王様です。販売されているタラバガニの中で、一番小さいものだと500グラム程度でSサイズと表記されます。大人で食べるには1人もしくは2人といった程度だと思います。お腹いっぱいタラバガニを食べたい!と思っている方は2キロくらいの重さのLLや特大といった表記がされているものが欲しいところです。
ズワイガニは500グラムだとMサイズ表記が主流です。こちらで大人1人もしくは2人が蟹を楽しめるといったところでしょうか。ズワイガニの魅力を最大限に味わうには、大きさはLサイズ、グラムにして1キロ以上のものが良いでしょう。ズワイガニは、大きいサイズのものでも味が大味になることはなく、どちらかといえば淡泊な味わいです。大きなカニ身にギュギュっとうま味が詰まっています。大きいサイズのカニのほうが、カニ肉繊維を噛めば噛むほどうま味が出てきて、みずみずしい美味しさがはっきりとわかることでしょう。
毛ガニは他のカニと比べて小型なものが多く流通しており、グラム数も大体400グラム前後からMサイズと表記されて販売されていることが多いです。ここで気になるのは、“カニミソ”の入りです。毛ガニを味わうのなら確実に味わっておきたいのがカニミソの濃厚でクリーミーな味わい。大きなカニではないこともあって、値段の割になんだか高価なイメージがあるかもしれませんが、それに見合った価値のある美味しさです。カニミソには当たり外れがあるというのが現実ですが、より期待できる大きさは、600グラム程度のLサイズと表記されているものがおすすめです。
鮮やかな赤色にトゲトゲの勇ましい甲羅をもつ花咲ガニ。特有のプリプリした身とエビに近いといわれるその姿からは想像もできないような甘い味わいを手軽に味わうことが出来るのは、600グラム前後でMサイズとして販売されているものです。大人1人でペロリと食べてしまえる量ですから、お祝いの席など豪華に主役として食卓に登場させたい時は1400グラムから1600グラム程度のLLサイズのものを購入すると、最高に贅沢な味わいを得ることができます。