タラバガニの産地について、一体どこが良いのでしょうか
食品偽装問題などで、よく話題になるのが食品の“産地はいったいどこなのか”ということですよね。実際に口にするものですから、どこで育ち獲られたものなのかはもちろん、最終的にどこで加工されてきたものなのかを消費者としてしっかりと把握しておきたいという気持ちがどなたにでもあると思います。タラバガニについては、一体どこが産地として多く、有名なのか…そしてどこ産だと良いのかということを考えていきましょう!
タラバガニの産地として有名な場所というと、“アラスカ産”と“ロシア産”、“カナダ産”、“ノルウェー産”そして“国産”です。蟹を通信販売会社からインターネットで購入しようとお考えのかたは、ぜひ産地を意識して確認してみてください。どの産地でも、良い部分とウィークポイントがありますので、自分に合ったものを購入してくださいね。
まず“アラスカ産”ですが、良い面の特徴として比較的価格が安価に設定されているとくことです。輸送コストはかかるものの、今はどの地域でも広く行われてしまっている環境保護、生態系維持のための“禁漁区”というものの設定がアラスカはまだされていないこともあり、漁がとても盛んにおこなわれています。安定的に手に入れることが出来るので高価なタラバガニのなかでも手を出しやすい価格帯に設定されていることが多いのです。タラバガニの通販店でも手頃な価格で購入できます。消費者側としては本当に嬉しい限りですよね。
次に“ロシア産”についてですが、一昔前までは日本で販売されているタラバガニの多くがロシア産だったにも関わらず、最近では先程お話しした禁漁区の設定などで漁が昔ほど盛んには行われなくなってしまいました。それでも品質は相も変わらず一級品。活きたまま仕入れて北海道で加工(塩茹でしたのち急速冷凍)されるケースが多いので、茹で加減や塩加減が日本人向けにしっかりとされているので味が良いとも言われています。ただ、他の産地のものと比べて少し値段が高めに設定されている場合が多いです。それだけ国内で手間がかかっているのですから当然といえば当然でしょう。
お次は“ノルウェー産”について。タラバガニは、本来北太平洋にしか生息しない甲殻種ですから、ノルウェーで獲られるタラバガニは人為的に移入された外来種ということになります。世界各地でタラバガニの乱獲などで生息数が減ってしまった問題などから禁漁区の設定が進んでいますが、それとは対照的に現在ノルウェー海では絶賛大増殖中だそうです。そして、このノルウェー産タラバガニの美味しいことは言うまでもありません。さすが漁業大国ノルウェー。ノルウェー産タラバガニは活きたまま日本に空輸されているので、日本での加工が主流です。味も日本人の食用として考えられていますので、日本の外食産業では“最高級品”として人気急上昇中だそうです。購入する側としては少し値が張っているように感じますが、その品質の良さは一度味わってみたいものです。
最後に“国産”についてです。北海道の北東部に位置する網走や羅臼といった土地が本来タラバガニの産地として知られていました。しかし、近年の禁漁区の設定や禁漁期間なども影響し、国産の蟹をお目にかかる機会は本当に僅かなものとなってしまいました。羅臼さんとの記載があっても、よくよく見ると加工されたのは国内でも、モノが海外産というのがほとんどです。運良く国産のものと出会えた日には、ぜひ貴重な国産のカニを味わってみてくださいね。