イメージの無い方も多いのでは?毛ガニのお刺身って?
タラバガニやズワイガニのお刺身は聞いたことがあると思いますが、毛ガニのお刺身も実は存在します。他のカニに比べて大きさこそ劣るものの、そのカニ脚に含まれたうま味は毛ガニでしか味わうことが出来ないものですので、ぜひ一度は味わっていただきたいと思います。
毛ガニは、他のカニ同様に新鮮な状態でなければ生で食べることができません。鮮度の落ちが早い食材ですので、手に入れたら出来るだけ早めに茹でるか、すぐにさばいて食べるかしなければなりません。
浜茹で毛ガニのほうが比較的手に入りやすいといえますから、活毛ガニを手に入れた際はぜひ生の状態で召し上がっていただきたいと思います。毛ガニの刺身は他種類のカニよりもとても甘く、またカニの持つうま味とコクが強く感じられることから、毛ガニの産地である地元の方は毛ガニの刺身を進んで食べているそうです。
毛ガニのお刺身はイメージと違って、誰でも作れますので挑戦してみてくださいね。まずは、カニ脚を付け根から折るか切るかして離してください。毛ガニは細かい毛の下に鋭いトゲがありますので、指を怪我してしまわないように気を付けてくださいね。第2関節上1センチくらいに切り込みを入れてから、一番太い関節の付け根からキッチンばさみかカニばさみで切っていきます。
切れ込みを入れ終わったら、指で切れ込みを押し開いていき、カニ身と殻を引き離していきましょう。ちょっとずつ行うのがコツです。力任せにやってしまうと身が途中で切れてしまいます。身に赤い色をした膜のようなものがまとわりついているときがありますが、それもはがして取り除いてしまいましょう。
そこまで終えればもうゴールはすぐそこです!ボールに氷を入れた水を用意しておき、その中に剥いたカニ脚を入れて5分間待っておきましょう。カニ脚の身の繊維が花を開いたように綺麗な見た目に仕上がります。このひと手間を加えるだけて、舌触りが数段良くなりますし、カニ酢やポン酢、ワサビ醤油や塩などの調味料との絡みも良くなるのでぜひここまでやってくださいね。
いかがだったでしょうか?活きた毛ガニをどう食べようか迷っていた方や、自分でさばけるかどうかが不安だった方も、「これなら自分でも出来そう!」と感じていただけたのではないでしょうか?毛ガニをさばくことは、勇気と時間をかける手間さえ惜しまなければどなたにでも出来ます。ぜひ、面倒がらずに毛ガニのお刺身を造ってみてくださいね。
<<参考動画>>活毛ガニの捌き方、毛ガニのお刺身