“花咲ガニ”の食べられる部位って、どういったところなのでしょうか?
謎が多いカニである花咲ガニ。手に入れたはいいものの、一体どの部分が食べられるのかさえ知らないという方も少なくないのではないでしょうか?今回は、花咲ガニの魅力を余すことなく、美味しい花咲ガニの可食部位についてご紹介してきたいと思います。皆さんも、知らずに食べられるはずの部位を捨ててしまうことの無いように気を付けてくださいね。
まずは、言わずと知れたカニ脚です。花咲ガニの脚は全部で8本。その脚の太さは数ある蟹の種類の中でも1位を狙えるレベルでしょう。カニ脚の味としてよく言われる特徴は、“エビのような甘み”です。その見た目からは想像も出来ないような味の濃さと、甘さが花咲ガニの最大の特徴といえます。口に入れたときのカニ身の繊維一本一本を感じられるのも花咲ガニならでは!とても食べごたえがあり、でも食べ飽きない味…日本人が大好きで、食べる人を選ばない優秀なカニといえるでしょう。
次に、抱き身。花咲ガニの甲羅を外して開けると、中に白い抱き身がたくさん詰まっています。ここの身の存在を知らずに、甲羅ごと捨ててしまっている人が多いのですが、そんな勿体無いことはしないでいただきたいです。この抱き身、カニ脚に負けないくらいの甘みがあります。カニ脚の食感とはまた違った、ホロリの口の中でほどけるような感覚を体感することができるのです。
花咲ガニのメスを手に入れたという方には、ぜひとも食べていただきたい部分があります。それが、カニの“内子”と“外子”です。花咲ガニのオスよりも更に流通量が少ないと言われている花咲ガニのメス。もし手に入れたのであれば、絶対にこの2つを味わっておきましょう。
食べるには、まず甲羅を外します。グッと力を入れて甲羅を開けると、黄土色をしたブヨブヨのものがついていますが、これはエラのようなもので食べられないので外しましょう。そうすると、カニの甲羅の中に内子が、カニの前掛け部分には外子がついているのが確認出来ると思います。カニの内子というのは、いわゆる卵巣で、カニミソの味と風味が染み込んでいてとても濃厚な味わいです。オススメの食べ方は、なにもつけずにそのまま食べることです。外子は卵。プチプチとした食感が楽しく、そのまま食べても美味しいですが、醤油漬けにして食べたり、ワサビ醤油をちょっと垂らして食べるのも良いですよ。
いかがでしたか?とっても美味しい花咲ガニ。余すところなく一尾丸々食べ切ってくださいね。