タラバガニの基本の食べ方~茹でタラバガニ
蟹を美味しく食べようと思った時に、最初に頭に思い浮かべる食べ方といえば、やっぱり茹でガニだと思います。茹で蟹は、どの調理法よりも一番蟹そのものの味わいを感じることが出来る、最高に贅沢な食べ方といえます。そんな、基本の食べ方“茹でタラバガニ”をどうやって食べたら更に美味しく、そして上手にさばいて食べられるでしょうか。
タラバガニを茹でた状態で召し上がるには、2種類の方法があると思います。活タラバガニを手に入れてそれを茹でて食べる場合と、茹でてあるものを手に入れて食べる場合です。
活蟹の状態で手に入れたときは、ご家庭で茹でなければなりません。タラバガニを茹でるには、まずは大きな鍋を用意しましょう。タラバガニのカニミソは冷めるとミソの食味が一気に落ちてしまいますし悪いニオイや味がし始めるのも早いので、蟹の甲羅が丸ごとすっぽり入るくらい大きな鍋を用意してそれに水を入れ、必ず一度完全に沸騰させてから塩を入れ、しっかりと再沸騰をさせてましょう。そして甲羅を下にして、カニが湯から出ないように落としブタをして、たくさん出てくるアクを丁寧にすくい取り除きながら茹で上げていきましょう。
茹でてあるものを購入した場合ですが、冷凍されていないものであれば一番簡単で、そのままさばいて食べることができます。ボイル済のもので冷凍されているタラバガニを購入したりいただいた場合は、冷蔵庫内で丸2日ほどかけてゆっくりと解凍していきましょう。室温で解凍する人が多いですが、出来るだけ低い温度の環境でゆっくりゆっくり解凍したほうが、タラバガニ本来の旨味を逃してしまうことなく食べることができます。また、電子レンジで一気に解凍してしまうことは絶対に止めてください。蟹の身の水分まで蒸発してしまい、せっかくのタラバガニのしっとりとした身がパサパサになって台無しになってしまいますよ。
食べるときには、まずカニのむき身をそのままの状態で食べましょう。絶妙な塩加減とタラバガニのうまみが最高にマッチして病みつきになりますよ。身そのものの味を楽しんだあとは、蟹酢をつけて食べると更にうま味を感じることができます。蟹酢とは、酢に砂糖を多めにいれた酢のことで、その中に少し醤油やダシを混ぜることもしばしば。その酢に身をチョンチョンと付けて食べることで、タラバガニが持っているうま味が最高に引き出されて味の相乗効果が生み出されます。
<<参考動画>>ボイルタラバガニの捌き方、食べ方