とても美味しい“ズワイガニ”。その産地はどこなのか
皆さんは、ズワイガニを召し上がったことはありますか?カニの中でも有数の甘みを持つズワイガニですが、産地には様々なものがあり、その呼び名も各地で違うので購入する側としては戸惑うこともあると思います。いったいどの地域でズワイガニは水揚げされているのでしょうか?
まず、ズワイガニの産地として昔から有名な場所は日本海側の地域です。具体的に挙げていくと、石川県・福井県・鳥取県の3県になります。その理由はいくつかの要素があるのですが、一番にいえるのがズワイガニを漁獲できる量にあります。漁獲量の制限には“海洋生物資源の保存及び管理に関する法律”という法律が大きく関わっているのです。
“海洋生物資源の保存及び管理に関する法律”によって、ズワイガニは年間の漁獲量が制限されています。国や都道府県の機関によって海洋資源がどうなっているかの調査が行われており、その結果を反映してその生物が生存していくことを前提に色々な情勢を含め漁獲可能量が決定されます。その量が先程挙げた3県の接している海域が日本国内でずば抜けて多いのです。そのため絶対的な量が多いので、流通しているズワイガニも必然的にその3県になっているワケです。
広く一般的にはズワイガニと呼ばれていますが、水揚げされる地方によって呼称が違うのもズワイガニの大きな特徴といえます。福井県で水揚げされたカニは“越前ガニ”と呼ばれますし、石川県で水揚げされたカニは“加納ガニ”、鳥取県を中心とした山陰地方で水揚げされたカニのことは“松葉ガニ”と呼ばれています。
もちろん、ズワイガニにも輸入物は存在します。代表的な地域としてはロシア産のものと、カナダ産、アラスカやノルウェーもよく聞きます。取引される価格としては、日本近海で水揚げされたズワイガニよりも半値から10分の1とも言われており、可能な限り安くズワイガニを食べたい!とお考えの人には嬉しいことと思います。
また、紅ズワイガニといわれるズワイガニそっくりなカニも存在し、よく出回っています。紅ズワイガニの産地としては、先程挙げた日本海側の県以外にも佐渡周辺や福島県と中心とする三陸海岸でよく水揚げされるそうです。美味しさを選ぶのであれば、やっぱり国産でしょう。今はインターネットで、国産で立派なズワイガニを良心的な価格で購入することが可能ですので、ぜひ一度は召し上がってみてくださいね。