ズワイガニのメスとオスの違いと良いところ!
ズワイガニのオスは、あの言わずと知れたブランド蟹達。それとは対照的に同じズワイガニにも関わらず、日陰の存在で地元の人にしか知られていないのがズワイガニのメス蟹です。確かに、ズワイガニは他のカニに比べてオスとメスの違いがとても大きいように思います。しかし、それぞれに良いところがたくさん詰まっているのがズワイガニです。違いを知って、それぞれの良いところに気付いたうえで購入を検討してみてくださいね!
ズワイガニのオスは、日本各地で様々な名前を付けられるほど美味しいブランド蟹として扱われています。山陰地方で獲れたら松葉ガニ、京都の丹後半島にある間人(たいざ)港で水揚げされると間人ガニ、兵庫県豊岡市の津居山港で獲れたものを津居山ガニ、言わずとしれた越前ガニや、石川県能登や加賀の漁港で水揚げされたものを加納ガニというなど、全国様々なブランドが存在しています。その品質は世界的にも非常に高く評価されており、それぞれに照明タグが付けられ分別されて徹底的に管理されています。
ブランド蟹ですから、値段も一級品です。軽い気持ちで購入できるような価格帯のズワイガニのオスはノーブランドのズワイガニか、輸入され海外で加工されていたりするもの。国産のブランド蟹には多少劣るかもしれませんが、加工技術や輸送方法が発達した今、輸入モノのズワイガニのオスだって、充分に美味しく食べることができますよ!
それに引き替えなんだか肩身の狭い思いをしているのがズワイガニのメスガニです。ズワイガニのメスもオス同様に地方によって呼ばれ方も様々…親ガニ、子持ちがに、若松葉、コッペガニ、セコガニ、セイコガニ…といったように、色々な呼ばれ方をしています。ズワイガニのメスは取引されている価格がオスガニの半値から10分の1というものまであり、その体の小ささから倦厭され買い手がつかないときもあるそうです。
そんなメスガニを唯一ブランド化することに成功したのが石川県の“コウバコガニ”です。体は小さいものの、仲に入っている身の美味しさはオスに劣ることはありません。ぎゅぎゅっと詰まった身には甘みとうま味が凝縮されており、オスには無いメスならではの“内子”と“外子”を味わうことが出来ます。
オスとメス、体の大きさこそ違うものの、その身の甘さとうま味はズワイガニならではの魅力です。予算と食べたい量、食べ方に合わせてズワイガニのオスとメスを買い分けてみてくださいね!