活蟹の処理の仕方…茹でズワイガニ
ズワイガニも活蟹であればタラバガニ同様、そのままでは長期保存することができませんので、手元に届いた後は必ずすぐに加熱調理をしてください。カニのゆで方は、カニを美味しく食べるのに重要なポイントといえます。茹でたてが一番美味しいと言われる蟹だからこそ、せっかくの活蟹を手にいれたのですから茹で方には十分に注意を払って欲しいと思います。
まず、茹でる前の準備として蟹をたわしなどで綺麗に洗います。この時あまり力を入れ過ぎると殻に日々が入ってしまい、茹でたときにせっかくの旨味が逃げてしまいますから丁寧に優しく洗ってあげてください。
塩加減は、タラバガニ同様海水の味を思い出して調節しましょう。味に自信が無い人は、水1リットルに対して塩20グラム30グラム前後がちょうど良い濃度になりますから、軽量をしっかりと行って塩を入れてください。大体海水の塩分濃度を基準にして、人それぞれの好みによって塩の量を加減するのですが皆さんご存じの通り蟹は硬い殻に包まれており、身までしっかりと塩味をつけるためには相当量の塩が必要になります。心配になるほどドバッと塩を入れることになりますが、それで良いのです。また、塩は案外溶けにくいもので、鍋底に粒のまま溜まってしまうことがよく起こるので気を付けてみておいてください。かきまぜるなどしてしっかりと塩を溶かしましょう。
塩水が用意出来たら、蟹が水面に出ないように完全に湯に入れます。茹でていると浮いてくるので必ず落し蓋をしてください。常温から茹でるという説明をしている業者もありますが、一般家庭で手に入れることが出来る活蟹では沸騰した湯に入れ茹で上げるのが一番失敗せずに美味しく茹で上げることができるでしょう。
火力は沸騰するまでは強火で、沸騰した後は吹きこぼれないように注意しながら火力を調節しながら30分くらい茹でましょう。30分ほど経過したら、蟹を湯からあげてザルなどの上に置き、水をかけてアクなどを綺麗に流してください。ここで気を付けたいのが、水をかけ流して冷ますということ。水につけっぱなしにして冷やすことはやめましょう。殻が柔らかくなったことで、蟹の身に水分が入ってしまい水っぽい味になってしまいます。そうして粗熱をとったカニは必ず裏返しにして置いてください。茹で立てのおいしいズワイガニをご家族みなさんで召し上がってくださいね。